Classiques japonais avec furigana
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はなしかのきもの
噺家の着物
三遊亭 金馬
Lisez 噺家の着物 (はなしかのきもの) de 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 355 caractères · 13 écrans
すべりも悪いし重みもあるが、緞子にしようか、いっそ繻珍にしようとなると、西陣で結構なのができますが、俗に唐物と申しまして清国で織りますのを最上等と致します。
すると清国の御内儀さんと秋田の旦那様と御夫婦になると、面白いもので、羽織が秋田と清国とくる。着物は斜子の節がよかろうとくると信州上田が本場で、これで三ヶ国。下着が琉球とくると日本の端沖縄県、これで四ヶ国。裏につく絹は秩父で、これは武州で五ヶ国。胴着は御召がよかろうとくると西京で、これで六ヶ国。襦袢の胴はネルにしようとくると西洋で七ヶ国。袖が浜縮緬とくると江州長浜で八ヶ国。帯が博多とすると、これは筑前で九ヶ国。それで下帯が越中ならば、まるで国づくしができ上ります。
と、ことこまかに申しのべた。いささか自分のなり道楽の自己宣伝もあったようだが、この咄も、御客は高座で喋っている咄家のなりをギョロギョロ見るものだ、ということの教訓になる。現今では、前座、二つ目、真打と皆同じなりをして高座へでるが、昔は、前座は羽織を着られず、家からの行き帰りには着て楽屋で脱いで働き、高座へも羽織は着ずにあがった。現今では前座が紋付、袴、羽織であがっても、御客様も不思議に思わなければ、楽屋で先輩も何ともいわなくなった。