Classiques japonais avec furigana
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よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Lisez 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) de 森田 草平 (もりたそうへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 56 183 caractères · 112 écrans
ここに御出席の方々は、皆亡君のために一命を投げだしている者どもでござるぞ。その方々の手前もある。打捨てておきなされ」と、言葉鋭く言いきった。勘平も理の当然に服して、そのまま黙って控えていた。
いよいよ起請文の前書が読み上げられた。これは仇討の宣言綱領といったようなもので、次の四箇条からなりたっていた。いわく
一、冷光院殿御尊讐吉良上野介殿討取るべき志これある侍ども申合せ候ところ、この節におよび大臆病者ども変心退散仕候者撰み捨て、ただ今申合せ必死相極め候面々は、御霊魂御照覧遊さるべく候こと。
一、上野介殿御屋敷へ押込働の儀、功の浅深これ有べからず候。上野介殿印揚候者も、警固一通の者も同前たるべく候。然ば組合働役好申すまじく候。もっとも先後の争致すべからず候。一味合体いかようの働役に相当候とも、少しも難渋申すまじきこと。
一、一味の各存寄申出られ候とも、自己の意趣を含申妨候儀これ有まじく候。誰にても理の当然に申合すべく候。兼て不快の底意これ有候とも、働の節互に助け合い急を見継ぎ、勝利の全ところを専に相働べきこと。
一、上野介殿十分に討取候とも、銘々一命遁べき覚悟これなき上は、一同に申合せ、散々に罷成申まじく候。