Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
よねんかん
四年間
山本 周五郎
Lisez 四年間 (よねんかん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 135 caractères · 36 écrans
色の白い中だかのはっきりと大きくみひらいた眼と、少し厚めなしかし知的な線をもつ唇とが際だってみえる、こういう顔だちは藍とか紺とか紫系統の色のよく似合うものだ。信三はちょっと眼を細めた、昌子は彼が自分の姿を美しいと見てくれたことを感じ、羞かしさと誇らしさとに思わず微笑した。
「用が早くすんだものですから」昌子は信三により添うように歩きだした。
「……来てみたら一時半なので困ってしまいました、どこかで休もうかと思ったんですけれど、喫茶店のようなものもないし……」
「すまないが」と、信三はぶっきらぼうに昌子をさえぎった、
「……今日は旅行にいけなくなったんだ、ちょっと用事ができたんだ、帰還して来た友達があるんでね、今夜その歓迎会をやるんだ」
昌子はびっくりしたように彼を見あげた。信三は立ちどまったが、放心したような眼であらぬ方を見ていた。
「君は茅ヶ崎へ帰ってくれたまえ」昌子のほうは見ようともしないでそう云った、
「……僕は明日になるかもしれない、でなければあさってになるか、いやたぶん明日は帰れると思うが」
「はい」昌子は従順にうなずいた、
「……では三時十分で帰ります、なにか御用はございませんでしょうか」