Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よじげんひょうりゅう

四次元漂流

海野 十三

Lisez 四次元漂流 (よじげんひょうりゅう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 63 363 caractères · 128 écrans

Aozora Bunko

それは前回よりもずっと大きいはっきりした物音で、何か物がぶっつかったようで、それにぴいんと硝子の響くような音もまじっていた。

「早くいってみましょう。研究室へ……」

道夫が叫んだ。

「よし、いこう」

互いに相手を前へ押しやるようにして、一同はどやどやと研究室へなだれこんだ。

電灯がついた。道夫がそうしたのだ。

室内は明るくなった。一同は拳を固く握って、きょろきょろと各自のまわりを見廻した。

だが、何にも異状を発見することができなかった。

「いないぞ、どうしたんだろう」

「たしかに誰かこの部屋にいたんだが……」

いないとなると、一同は少しく元気を取り戻した。いない、誰もいない。研究室に隣合った寝室にも図書室にも、机の下にも戸棚の蔭にも、猫一匹ひそんでいなかった。

「いないぞ、変だなあ」

「でも、この部屋でたしかに人のいる気配と物音がした」

「あれはすぐ消えて見えなくなるのじゃないですか」

幽霊は――というのをさけて、あれはといった。

「あれが、あんな大きな物音をたてるというのはふしぎだ。あれは元来静かなもので、ただ自分がかぼそい声をだして、『恨めしや』とかなんとか……」