Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よつやかいだん

四谷怪談

田中 貢太郎

Lisez 四谷怪談 (よつやかいだん) de 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 260 caractères · 15 écrans

Aozora Bunko

喜兵衛はお岩のそうして来るのを待ちかまえているところであった。

「ぜんたい、その容はどうなされた」

「わたしは伊右衛門に、散ざんな目に逢わされました、わたしは、このことを御頭まで申し出ようと思います」

お岩は身をふるわして泣いていた。

「それは伊右衛門殿が重々悪い、あなたの御立腹はもっともだが、夫の訴人を女房がしたでは、結局あなたが悪いことになって、おとりあげにはならない、これは考えなおさなければならないが、伊右衛門の道楽は、とても止みそうにもないし、あなたもそうまでせられては、いっしょになってもいられないだろう、わたしもあなたとは、あなたのお父様お母様からの親しい間だし、伊右衛門殿とても心安くしておるから、どちらをどうと贔屓することもできないが、このままでは、とても面白く往かないだろうから、いっそ二人が別れるが宣いと思うが、伊右衛門殿は家代金を入れて、田宮の身代を買い執ってるから、そのまま出すことはできない、ここはあなたから縁を切って、二三年奉公に出ておれば、あなたはまだ年も壮いし、わたしが引受けて、好い男を夫に持たしてあげる」

お岩は喜兵衛の詞に云いくるめられて、伊右衛門の持ち出して往った衣服を返してもらうことを条件にして別れることになった。