Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちちゅうま

地中魔

海野 十三

Lisez 地中魔 (ちちゅうま) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 599 caractères · 50 écrans

Aozora Bunko

「いませんよ。大丈夫です。隊長さん」

「じゃ、今まで来た軟かい道の上から行方不明の警官の足跡を探して、調べてみたまえ」

「はいはい」

大辻老は向うへ懐中電灯をたよりに引返していった。そしてしきりと路上にかがまっては探していたが、

「あッ、あった、あった。岩だ、岩だ」

「本当かッ」

一同は駈けつけた。

「なるほど、たしかに足型は合っている。岩の奴、警官に化けて、決死隊に加わっていたのだ。うーむ、ひどい奴だッ」

隊長はじめ一同は、狭い地中路の中で、歯ぎしり噛んで口惜しがった。

「オイそんなに口惜しいかッ」

そのとき一同の背後に、鋭い声があった。

大辻老の狂乱

「なにをッ」

一同がふりかえると、五メートルほど向うに、どこからともなく照らしている電灯の光の下に、警官姿の大きな男が立っていた。右手の黒い革の手袋を取ると、物凄い釘ぬきのような人造手が現れた。

その手をしずかにあげて、覆面をパッと取ると、その下には大きな眼だけが、爛々として光っていた。おお、紛れもない「岩」だ。こんなに明るい光の下に、ハッキリと彼の姿を見たことは、いまだかつて一度もなかった。突撃隊の勇士の面々もジッとしてその場に立竦んだ。