Classiques japonais avec furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Lisez 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 55 000 caractères · 111 écrans
ピート一等兵は、やれやれと胸をなぜおろした。
司令は、これをきいて、うなずき、
「おお、そうか。そして、戦闘の結果は、どうであったか。撃墜数を報告せんではないか。撃墜状況はどうか」
「はい。撃墜は、ありません」
「なんだ、撃墜はないというのか。これだけの犠牲をはらって、撃墜は一機もなしというのか。お前たちは、それでもアメリカ飛行隊の勇士か。よくまあ、はずかしくないことだ」
司令は、またまたひどくふきげんになった。
司令の、がんがんいうのをきいていたピート一等兵は、おもわず、興奮した。
「司令。自分は撃墜しました」
「おお、お前はピート一等兵だな。それはでかした。何機撃墜したか」
パイ軍曹は、おどろいて、ピート一等兵の服をひっぱった。が、もう間にあわない。
「はい。あのう、二機であります」
「おお、二機も、やっつけたか。それは抜群の手柄じゃ。よし、あとで、褒美をやろう。昇進も上申してみるぞ」
ピート一等兵がうちおとしたのは、日本機ではなく、味方の飛行機であることを、司令は、しらないものだから、いやにピートをほめあげ、そして上きげんになった。
横にきていたパイ軍曹は、おどろいて、ひとごとながら、もう気がとおくなって、ぶったおれそうであった。