Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Lisez 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 55 000 caractères · 111 écrans

Aozora Bunko

おお、お前たちも乗れ」

「えっ、三番船艙に、戦車があるんですか」

「そうだ。お、お前たちの、お眼にかかったことのない恰好をした新型の、せ、戦車だ。さあ、は、早く、わしをつれていけ」

「隊長どのは、その戦車に乗られて、どうなさるのでありますか」

「わ、わが輩は、せ、折角ここまで持ってきた戦車に、生前、一度は、の、乗ってみたいのだ。そ、その地底戦車というやつに……」

「地底戦車?」

「そ、そうだ。地底戦車だ。リント少将は、そ、その地底戦車をつかって、南極の地底をさぐる――さぐる計画を、たてられているのだ。は、早くしろ。船が、もう、沈む」

「は、はい!」

パイ軍曹と、ピート一等兵とは、顔を見合せた。二人の顔は、今までのいずれの場合よりも真剣になっていた。死を覚悟して、死の前に、他の何物への執着もすて去った二人であったが、いまこうして、中尉の紫色になった唇の間から、無名突撃隊の秘密についてのべられてみると、彼等二人は、本来の任務に奮い立たないでは、いられなくなった。

「おい、ピート、急ぎ、進め!」

「合点です。お一チ、二イ」

「三ン、四イ」

二人は、中尉を両方から抱きあげつつ、もはや歩行するのも容易でない傾斜甲板のうえを、器用にとんとんと走って、階段口から、下におりていった。