Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちきゅうようさい

地球要塞

海野 十三

Lisez 地球要塞 (ちきゅうようさい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 71 834 caractères · 144 écrans

Aozora Bunko

私は、暗闇に向って、助手の名を呼んだ。

返事がない。

「オルガ姫!」

私は、更に声を大きくして叫んだ。

だが、その応答はなかったのである。

(こいつは、いかん。何ということだ!)

事態は重大化した。一大変事が起ったのである。どこにいても、すぐ返事をして飛んでくるはずのオルガ姫が、私の傍から離れ去ったのだ。

クロクロ島は、影を消すし、横に寝ているはずのオルガ姫まで、どこかへ行ってしまった。なにがなんだか、さっぱりわけがわからない。

私は、ふと気がついて、両手を伸ばして、あたりをさぐった。

「なんにもない。ハンドルもないのだ」

一大事だ。私はいつの間にか、極秘の潜水艇の外に出ていたのである。

私は、そっと両手をついて、頭をあげた。

「おッ、起きあがれるぞ!」

私は起き上った。だが、そこにも、次の大きなおどろきが待っていた。私の足の下に、踏んでいるはずの大地が感ぜられないのであった。

(足の裏が、無感覚になったのであろう)

そう思いながら跼んで、足の下をさぐった。このときぐらい、私が愕いたことはない。足の下には、なんにもない。床もなければ、大地もない。それは全く、空っぽの空間だけがあったのである。