Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やこうちゅう
夜光虫
織田 作之助
Lisez 夜光虫 (やこうちゅう) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 66 871 caractères · 134 écrans
を圧しつぶしてしまったのさ。つまり、刺青にものを云わせて生きて行く生活しか、あたしに残らなかったのさ」
兵古帯のお加代の眼はまたうるみ、声もうるんだが、あわてて自嘲的な笑い声を立てて、
「――あら、随分喋っちゃったわね。あんた聴いてた。聴えなかったの。可哀想に……。でもね、聴えないからこんな愚痴を喋ったのよ」
「…………」
「さア、来たわよ」
あたりが急にぱっと明るくなり、やがてハナヤの店先だった。
「豹吉は昼間靴みがきの子を連れて来たっけ。こんな風に……」
と、想い出しながら、中へはいりかけた時、お加代ははっとした。
入口に蛇の絵を描いた紙片が落してあったのだ。
蛇の絵の紙片が落してあれば……青蛇団の仲間に告げる――。
「危機!」
の暗号なのだ。
その頃――。
もっと正確に云えば、ガマンの針助が兵古帯のお加代と別れて、鴈治郎横丁から出て行った頃――。
次郎と三郎は豹吉を追いくたびれて、というより、豹吉の姿を見失って、難波の闇市の食堂の軒先にある職場へ戻って来た。
「なんぜ待ってくれへんかったんやろなア」
「逃げんでもええのになア」
「なんぜ逃げるんやろなア」
「わいらに掴まったら、もう一ぺんハナヤをおごらされる思てやろか」