Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
よざむ
夜寒
宮本 百合子
Lisez 夜寒 (よざむ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 970 caractères · 2 écrans
とでも云われるだろう。
大小にかかわらず自分の命令の用われないのは腹の立つものだ。
部屋に帰ってしばらく書いて居ると右の手がたまらなくけったるい。
どうしたんだろう又リョーマチかしらんと思う。
年に似合わしくない病気持が恥かしい様だ。
火の番の拍子木が馬鹿に透る。
一町ほど先の角をまがってもまだきこえて来る。
こっちがしずかで居るので私の部屋から一番近い隣の家の茶の間での話し声がわけは分らぬなりにはっきりきこえて来る。
火の番の音をきくと、
「お稲荷さあーん
と長く声を引いてあるく「稲荷ずし売」の事を思う。
田舎からぽっと出の女中が、銭湯の帰り何か変なものをさげて叱鳴って歩く男の気違が来ると横丁にぴったりと息をころして行きすぎるのを待って家へ走りかえったと云う話なんかも思い出す。
「のれん」の中に首をつっこんでフーフー云いながら食べて居る「おでん」を一寸たべて見たいと云う様な気になるのもこれからだ。
もう用がなければ夜は出たくなくなって来た。
着物をしっとりと重くして鼻の先の赤くなるのを気にしながら人通りもない道を歩いた処ではじまらない、ほかほかとした炬燵が恋しい。