Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

Lisez 夜明け前 (よあけまえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 205 629 caractères · 408 écrans

Aozora Bunko

」

「半蔵さま。お前さまも聞かっせいたかい。」

「どうも牛方衆は苦手だなんて、平助さんなぞはそう言ってるぜ。」

「冗談でしょう。」

その時、半蔵は峠の組頭から聞いた言葉を思い出した。いずれ中津川からも人が出張しているから、とくと評議の上、随分一札も入れさせ、今後無理非道のないように取り扱いたい、それが平助を通して聞いた金兵衛の言葉であることを思い出した。

「まあ、そこへ腰を掛けろよ。場合によっては、吾家の阿父に話してやってもいい。」

牛方は杉の根元にあった古い切り株を半蔵に譲り、自分はその辺の樹陰にしゃがんで、路傍の草をむしりむしり語り出した。

「この事件は、お前さま、きのうやきょうに始まったことじゃあらすか。角十のような問屋は断わりたい。もっと他の問屋に頼みたい、そのことはもう四、五年も前から、下海道辺の問屋でも今渡(水陸荷物の集散地)の問屋仲間でも、荷主まで一緒になって、みんな申し合わせをしたことよなし。ところが今度という今度、角十のやり方がいかにも不実だ、そう言って峠の牛行司が二人とも怒ってしまったもんだで、それからこんなことになりましたわい。伏見屋の旦那の量見じゃ、『おれが出たら』