Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

Lisez 夜明け前 (よあけまえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 205 629 caractères · 408 écrans

Aozora Bunko

田の草取りの季節らしい稲妻のひらめきが彼の目に映った。

「半蔵さん、攘夷なんていうことは、君の話によく出る『漢ごころ』ですよ。外国を夷狄の国と考えてむやみに排斥するのは、やっぱり唐土から教わったことじゃありませんか。」

「寿平次さんはなかなかえらいことを言う。」

「そりゃ君、今日の外国は昔の夷狄の国とは違う。貿易も、交通も、世界の大勢で、やむを得ませんさ。わたしたちはもっとよく考えて、国を開いて行きたい。」

その時、半蔵はもとの座にかえって、寿平次の前にすわり直した。

「あゝあゝ、変な流行だなあ。」と寿平次は言葉を継いで、やがて笑い出した。「なんぞというと、すぐに攘夷をかつぎ出す。半蔵さん。君のお仲間は今日流行の攘夷をどう思いますかさ。」

「流行なんて、そんな寿平次さんのように軽くは考えませんよ。君だってもこの社会の変動には悩んでいるんでしょう。良い小判はさらって行かれる、物価は高くなる、みんなの生活は苦しくなる――これが開港の結果だとすると、こんな排外熱の起こって来るのは無理もないじゃありませんか。」

二人が時を忘れて話し込んでいるうちに、いつのまにか夜はふけて行った。