Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいうちゅうえんせいたい

大宇宙遠征隊

海野 十三

Lisez 大宇宙遠征隊 (だいうちゅうえんせいたい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 53 967 caractères · 109 écrans

Aozora Bunko

「ああ、もうずいぶん遠く離れたという感じだねえ」

艇長は、距離のことを考えている。

「月は、どのくらいに見えますか」

「そうだねえ。月がこの噴行艇のそばへ廻ってくれば、これよりももっと大きく見えるはずだよ。おい艇夫。コーヒーが、ぷうぷうふいているじゃないか」

「あっ、コーヒーのことを忘れていた」

三郎は、大いそぎで、コーヒーのところへとってかえした。

「ああっ、少しで、コーヒーをまたやりそこなうところでした」

三郎は、卓子のうえで、コーヒーを注いで出した。

艇長は、テレビジョン装置のスイッチを切って、壁を元どおりにし、コーヒーをのむために卓子についた。

「ほう、これはよくわいている。あちち」

艇長は、コーヒー茶碗のふちで、口をやいたので、あわててそれをがちゃんと下においた。そのありさまがとてもおかしかったが、三郎はふきだすのをがまんした。艇長さんのことを、あまり笑うものではないからである。

「こんな宇宙のまん中で、コーヒーがのめるなんて、ありがたいことだ」

艇長は、コーヒーをふきながら、ひまつぶしにそんなことをいった。コーヒーは、なかなかさめなかった。

そのときであった。