Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おおとりものせんにんつぼ

大捕物仙人壺

国枝 史郎

Lisez 大捕物仙人壺 (おおとりものせんにんつぼ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 47 606 caractères · 97 écrans

Aozora Bunko

ホロ酔い機嫌で茶屋を出ると、ぱったり源太夫と邂逅した。待ち伏せをしていたらしい。

「源ちゃんじゃないか、どうしたのさ」

「うん」と彼イライラしそうに「彼奴だったろう? え、客は?」

「言葉が悪いね、気をお付けよ。彼奴だろうは酷かろう」紫錦は爪楊枝を噛みしめた。

「いつお前お姫様になったえ」源太夫も皮肉に出た。

「たった今さ。悪いかえ」

「小屋者からお姫様か」

「そういきたいね、心掛けだけは」

小屋の方へ二人は歩いて行った。

源太夫というのは通名で、彼の実名は熊五郎であった。親方には実の甥で、紫錦とは従兄弟にあたっていた。

その翌晩のことであるが、また同じ桔梗屋から紫錦にお座敷がかかって来た。

「行っちゃ不可ねえ、断っちめえ」

熊五郎は止めにかかった。

「いい加減におしよ、芸人じゃないか」

紫錦は衣裳を着換えると、念入りにお化粧をし、熊五郎に構わず出かけて行った。

気を悪くしたのは熊五郎であった。

「へん、どうするか見やアがれ」

恐ろしい見幕で怒鳴り声をあげた。

2

同じ一座の道化役、巾着頭のトン公は、夜中にフイと眼を覚ました。

ヒューヒュー、ヒューヒュー、ヒューヒューと、口笛の音が聞こえてきた。