Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいくうまかん

大空魔艦

海野 十三

Lisez 大空魔艦 (たいくうまかん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 31 098 caractères · 63 écrans

Aozora Bunko

隊員は用意の毛布で、丁坊の身体をつつんでやった。

大月大佐は、一同に声を出さぬよう命令し、袋の中を隊員に調べさせた。

「この温いところに、何が入っているのか、よく調べろ」

と、手真似の命令だ。

隊員が、袋を切りひらいてみて愕いた。その熱い箇所から出てきたのは、精巧な無線の器械であった。よく見ると、マイクロフォンもついている。熱いのは、そこに点っている真空管が熱しているせいだった。

そこに居合わせた無線技士が、真空管をそっと外した。

そこでその器械は働かなくなった。もう喋っても大丈夫だ。

「隊長。これは無線電信の送信装置ですよ。いままで真空管がついていたところを見ると、この器械のそばで喋っていたことは、すっかり電波になって空中を飛んでいたわけですよ。これは空魔艦のたくらみです。だからこっちの話はすっかり向うに聞かれちまったわけですぞ」

と無線技士は顔色をかえて、大月大佐にその精巧な器械を指した。

隊長は大きくうなずいて、

「うむ、気がついたのが遅かった。いや、それで丁坊少年を空魔艦が氷上になぜおとしたか漸く分った。すっかり聞かれてしまったらしい」

丁坊の愕きは、更に深いものがあった。