Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 74 962 caractères · 145 écrans

Aozora Bunko

三万六千ばい入って来たんですよ、それに毛唐人が五億十万人……全くその通りなんだから、お逃げなさいよ――とでも、大きな声で叫んでやりたいような気持でした。

そうして、片腹の痛い思いをしながら、やはりこの無人の境に駕籠を飛ばせて行くと、その行手にたった一箇、傍若無人――事実上無人なのですが――に、悠々閑々と大八車が進んで行くものですから、あっといって、やや心を強くしました。

やっぱり腰抜けばかりじゃないわ、ああした度胸の据った人もある、車力には惜しい度胸だ、こう思いつつあるお角を乗せた早駕籠が、早くも大八車をすり抜けた途端に、お角は、この悠々閑々たる勇者の面を見てやりたいと思ってのぞくと、それが見紛うべくもなき宇治山田の米友でしたから、

「おやおや、友さんかエ」

四十五

早駕籠をとめさせたお角が、

「友さんじゃないかエ」

「あっ! 親方」

米友は舌を捲いて、梶棒を控えました。

「友さん、お前、いつ車力になったの」

「ええ、その、ちょっと、都合があるものですから」

「いい御苦労だねえ」

「そういうわけじゃねえんだがね、よんどころなく、つい……」

「そうして、お前、その車を引っぱってどこへ行こうというの」