Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 254 021 caractères · 495 écrans

Aozora Bunko

しかし、事実はここで役人に提示したのだから、これよりあとへ飛んで戻るはずはない。柳田平治はまず店先よりはじめて、その辺を隈なく探し求めましたけれども、ついにそれらしい何物もありません。

柳田はついにその長剣を背中へ廻して、低い縁の根太の下まで探してみたけれども見出せないのです。白雲も同情して、そこらあたりを漁って見てやったけれども、発見することができません。

さしもの豪傑も、ここに至っていたく銷沈気味でした。

茶店の老爺も気の毒がって、炉辺のござまでめくって見せたけれども、附木っ葉と、ごみと、耳白が三つばかりあるほかは何物もありませんでした。もしやと、少し下りて船頭小屋から渡し場のあたりまで調べてみたけれども、ついにそれらしい何物もありませんでした。

「もうやむを得ん」

と言って柳田平治は、腕組みをしたまま突立って、川原の彼方を無念そうにながめました。

居合にかかろうとする瞬間である。問題はそこだ。そこでいったん懐中へ蔵い直したはずの手形が紛失したのだ。

「どうも見えないね、君」

白雲は慰め顔にこう言うと、腕を拱いていた柳田平治が、

「是非に及ばんです、いや、僕が悪いのです、こちらに隙があったからです、修行が足りないからなんだ」