Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 254 021 caractères · 495 écrans

Aozora Bunko

と清澄の茂太郎は、海の彼方の万石浦の方を見つめながら言いました。

茂太郎から、眼を信用しろと言われると、お松もそれを信用しないわけにはゆきません。茂太郎だの、弁信だのというものの五官の機能は、特別誂えに出来ているということを、日頃から信ぜざるを得ないのです。だが、この夜中に、あの駈落者の二人が、舟で舞い戻って来るとは考えられない。

そこで、半信半疑で、お松も暗い海の面をながめやりました。

百四十三

だが、ほどなく、茂太郎の予告の確実性を、事実がよく証明してくれました。

漁船の中を押しわけて、万石浦方面から飛ぶが如くにバッテイラが漕ぎつけられて来るのは、その舳先のカンテラの進行だけでもよくわかる。

それと知って、船の乗組は一度に動揺しました。

「なに、マドの奴が帰って来たと、よく面を面と戻って来やがった、今度こそは、とっつかまえて、ぶっちめろ」

さすがに訓練されたこの船の水夫たちが、手ぐすねを引くのも無理のないところであります。

お松は、それをなだめるのに力を尽しました。

「たとえ、あの人が悪いにしても、戻って来たからには、きっと、後悔をして、お詫びをするつもりで来たのでしょう、それを、いきなり手込めにはできません、船長様の御裁判を仰いで、それから処分をしなければならないのです、皆さん、決して