Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 254 021 caractères · 495 écrans
と二人の問答の受け渡しがありました。
「あれは徳川にとっては、旗本でもなければ譜代の家柄でもなんでもない、いわば只の農民なのだ」
「えッ、近藤は幕臣じゃないのか」
「幕臣と見るよりは、農民と見た方がよろしい、本来、徳川家には縁もゆかりもない人間なのだ」
と南条力が答えました。坂本は、近藤勇そのものの名声は聞いているが、その素姓はよく知らないらしい。南条は、かなり明細に近藤の素姓を知っているらしい。というのは、東方をあまねく探索しているうちに、各方面を洗えるだけは洗っている。近藤勇の素姓についても、少なくとも坂本らの知らざるところを知っているらしい。
「そうかなあ、おれは、幕府生え抜きの旗本だとばっかり信じていたよ、いったい、どこの生れなのだ」
坂本から尋ねられて、南条は少々得意になり、
「あれは、武州多摩郡の出身だ」
「ははあ、武州か、じゃあ、江戸の圏内と言ってよかろう、幕臣とみなしてもいいじゃないか」
「江戸の幕臣とみなされることは、彼の名誉とするところじゃあるまい、むしろ、彼は武蔵の国生え抜きの土着の民ということを、本懐としているに相違ない。何となればだ、今の徳川の旗本にはあれだけの男を産み得られないのだ、智者はある、通人はある、アクは抜けている、だが、今の徳川旗本にはあの蛮勇がない、勝のような滅法界の智者はいる、