Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 374 caractères · 345 écrans
「そうして、この二人は、それっきり浮き上らないのですか――今日まで、後日物語はありませんか」
「全くお聞き申しませぬ、あれっきり浮いて来ないのでございましょう、まあ、いっそ、心中でもしようというには、その方がよろしうござんすな、なまじい浮き上って来ない方が、功徳でございます――」
「では、この供養塔と卒都婆、これは誰がしたのですか、縁もゆかりもない人がしたとしては、いささか念が入り過ぎている」
「それは、胆吹山の上平館の女王様とやらの、なされた法事でございます」
「胆吹山の女王――」
兵馬は、それからそれと、眼がまわり舌がもつれるほどの思いですが、臨湖の老人は、おだやかに、
「くわしいことは、浜屋へ行ってお聞きなさいませ、あそこのお内儀さんが、委細を御存じのはずでございます」
「浜屋というのは、二人の泊った旅籠屋ですか」
「左様でございます、あの通りを上へ真直ぐに廻り、少し左へ鍵の手に折れますと、太閤様時代に加藤屋敷といわれた広い地面で、二階壁には蛇の目の紋が打ってありますから直ぐにわかります、そこの若いお内儀さんが、委細を御存じのはずで――」
四十三