Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 374 caractères · 345 écrans

Aozora Bunko

ちぇッ! いくたび地団太を踏んだことであろう。ここへ戻ったものの、今のさきまでそのことを苦心して落着かなかったのですが、とうとう思いきった決断としては、とにかく、ここまで持って帰って、不破の旦那に相談をして、その知恵を借りるに越したことはない。

そう思って、夜中に、またまた醍醐まで、びっこ足を引きずり引きずり立戻って、藪の中をさがしてみると、まだあるある、いい気持ですやすや眠っているような形で、袋が藪の中に横たわっている。そいつを、御丁寧に抱き起した米友は、重いやつを、えっちらおっちらとここまでかつぎ込んで、この始末です。

「そういうわけだから、こいつは、おいらの金じゃあねえ、洛北の岩倉村というのへやるのが筋道だ」

「洛北岩倉村」

「うん、そこで賭場のお開帳がある、そいつの貸元へ納める金らしいぜ」

「そいつは、いよいよ運否天賦のめぐり合せだ」

とがんりきの百も、頭でのの字を書いて、横目に金袋を睨んで、口にはよだれという体は、全く以て授かり物、渡りに舟と言おうか、一方の旦那は、嗾けて資本を貸して洛北岩倉村の賭場へ推しやろうとするのに、一方の野郎は、場銭を一袋かつぎ込んで、おれに使えと言わぬばっかりだ。