Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
Lisez 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 285 635 caractères · 558 écrans
身持になった身をいだいて帰っても、生み落した子を……こんなことを書くのさえ、何ともいえないいやな気がしますが、その子を抱いて帰っても、人の冷笑の痛さは同じではありませんか。
どのみち、わたしは鉄のような仮面をかぶるか、或いはこの良心というものを、石ころのようにコチコチにした上でなければ、人様の前へは出られないのです。
……わたしは、そうまで鉄面皮というものにはなれません。
弁信さん……
わたしは死んでしまいたい気がします。
そんな恥かしい思いをするくらいなら、いさぎよく自殺した方がよい。死んでしまいたい」
十
その晩、この温泉の炉辺の閑話に、一つの問題が起りました。
近頃、山々へ登る人が、よく山々を征服したという。征服の文字がおかしいという者がある。おかしくはない、古来人跡の未だ至らなかったところへ、はじめて人間が足跡をしるすのだから痛快である、征服の文字はいっこうさしつかえがない、という者がある。
ハハハハと高笑いをして、富士山を征服したというから、おらあはあ、富士の山を押削って地ならしをして、坪幾らかの宅地にでも売りこかしてしまったのか、そりゃはあ、惜しいこんだと思っていたら、何のことだ、富士の山へ登って来たのが征服だということだから笑わせる……上へたかったのが征服なら、蠅はとうから人間様を征服