Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lisez 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 368 567 caractères · 720 écrans

Aozora Bunko

「友様、おたがいに、つい知らず識らずここまで来てしまったが、ここへ来ると、伊勢が眼と鼻だから、変な気になるのも無理は無え、おれにとっても、お前にとっても、忘れられねえ伊勢の国のつい隣りまで来てしまったことを、今はじめて知ってみると変な気になるなあ」

「…………」

米友は何とも答えない。四方窓の方へひときわ身を乗り出した時の顔色を見て道庵が、ああ、こんな生一本な男に、故郷の山を見せるのではなかった、と考えました。

予期しなかっただけに、べらべらと、しゃべってしまったが、さて気がついてみれば、この男――と、そうしてこの生れ故郷の伊勢――というところには、容易ならぬ因縁の有することを、いま気がついた。

第一、この男が、何故に故郷の伊勢の国を出て来たかを考えてみると、何故に故郷を出なければならなくなったかを思いやってみると、そうして故郷を出て、遥々と東海道を下って空をつくように江戸をめざして進んだ時の、心の中と、その道中の艱難を考えてみると、憂き旅を重ねて、ようやく江戸へ落着いて、それからまた甲州へ行って、また江戸へ戻るまでの間のこの男の出処進退を考えてみると、まあ、そんなこんなの艱難辛苦は持って生れたこの男への試練としても、その点は鍛えられている体質のおかげで、はたで見るより苦にならないものと割引をしても、この