Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lisez 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 368 567 caractères · 720 écrans

Aozora Bunko

「左様さ、保護者のある女は仕方がない」

二人がしきりに保護者呼ばわりをして、何か残念がっているその噂の主というのは、想像するまでもなく、ここに来ているお雪のことなんでしょう。

昨晩か、今晩か、二人が着いた時、多分お雪あたりが居合わせて、宇津木兵馬――二人も心得て兵馬とはいうまい、変名の静馬あたりを呼んだであろうが、相当に説明して案内を頼むと、わかりがよく、直ちにこの部屋につれて来て、ここまで落ちつくように世話を焼いてくれたのはお雪で、そのお雪の親切ぶりが、なんとなく二人を動かしたものですから、とりあえず、その噂を以て話頭が開かれたものと思われます。

そこへ兵馬が風呂から戻って来たものですから、兵馬は驚くよりまず、苦々しい思いをしました。

二人は、戻って来た兵馬を見て、ニヤニヤと笑い、

「やあ、暫く暫く」

と言いました。

人の留守へ入って来て、肉を煮たり、酒を飲んだりしている無遠慮。それをとがめ立てしていた日には、この連中とつき合いはできない。

苦々しい思いをしながらも、兵馬は詮方なしとあきらめて手拭をかけ、

「諸君、いつ来た」

「昨晩から今暁へかけて、戸の隙間からそうっと忍び込んで来たわいな」