Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠16

中里 介山

Lisez 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 268 946 caractères · 520 écrans

Aozora Bunko

上平館の方を見た時に、青い火が一つ、それは例のセント・エルモス・ファイアーではない、青い火の塊りが一つ、ふわりと飛んで、一定の距離に淡い筋を曳いたかと思うと、暫くにして消えてしまいました。

多分、俗に人魂とでもいうものなんでしょう。

四十六

それはさて置いて、残されたりし上平館の松の丸の炉辺で、今、米友がスワと、炉辺の席を蹴って立ち上りました。

そうして、自在も、鉄瓶も、大またぎに突破して跳り込んだのは、さいぜんから問題の納戸の一間、これを奥の間とも呼んだところの一間であります。納戸と奥の間とは違うけれども、この際、炉辺と台所とを標準にすれば、いずれも構造的に奥の方に当るのですから、奥の間とも、納戸の一間とも、この際に限って呼んで置きましょう。

そこへ米友が一息に飛び込んで行って、

「お、お雪ちゃん、どうしたい、お雪ちゃん」

寝ている蒲団の中から、お雪ちゃんの身体を引きずり起して、両方の腕で掻抱いてむやみにゆすぶりました。

ところが、お雪ちゃんにはいっこう返事がなく、返事の代りに、聞くも苦しそうな唸り声があるばっかりです。

「お雪ちゃん、どうしたんだってえば、しっかりしてくんなよ」