Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lisez 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 319 771 caractères · 617 écrans

Aozora Bunko

「して、それを誰が見届けた」

「市中巡邏のおかかりからの仰せつけでござります」

「巡邏というのは新撰組のことだろう」

「左様でござります」

「して、誰が死体の傍らに見張りをしているか」

「はい、新撰組の方が、我々が張番をしているから、其方たち行って知らせて来いとの仰せでござります」

「よくわかった」

新撰組が殺して、新撰組が張番をしているのである。隊長がその術中に落ちたのみではない、その手で、我々を誘き寄せようとの手段であることは、もう明らかだ。彼等の怒髪は天を衝き、闘争の血は湧き上った。

「諸君、これは尋常ではいけない、戦場に臨む覚悟を以て行かないと違う、甲冑着用に及ぶべし」

との動議を提出したのは、この組の中で、最も年少にして、最も剣道に優れた服部三郎兵衛でありました。

誰もそれを卑怯だとも、大仰に過ぐるとも笑う者がない。

事実、新撰組の京都に於ける勢力は、厳たる一諸侯の勢力であって、彼等には刀槍の表武器のほかに、鉄砲弾薬の用意も備わっているのである。その新撰組が計画しているところへ飛び込むには、戦場に赴くの覚悟があって至当なのであります。

甲冑着用を申し出でた服部の提言を笑う者はなかったけれども、それに同じようとする者もない。