Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lisez 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 601 caractères · 387 écrans
「どうも仕方がねえ、災難だから。こうなってみると、この手紙を届けるのも今日明日というわけにはいかねえし、その預かったお金というやつの行方もわからねえ、ちょうど封じ目も切れていらあ、他人様の手紙の中身を見ちゃあ悪いけれど、こういう場合だから、御免を蒙って用向をひとつ胸に納めておこうじゃねえか」
「そうして下さい、その用向によっては、せっかくの頼みだから、わたしの身は少しくらいあぶなくっても、なんとか知らせて上げなくっちゃあ」
「それでは、中身をひとつ読んでみてやれ」
米友は捲きかけた手紙をクルクルと拡げて、仔細らしい面で文面を見つめました。
一通り眼を通してしまうと米友の面色が変ります。驚いた時にいつもするように、猿のような眼がクルクルとまわります。
「玉ちゃん、こりゃ大変だぜ、大変な手紙だぜ」
「何だえ、嚇しちゃいけないよ、落着いて読んでお聞かせよ」
「お前の方が落着かねえんだ、読むと文句がうるせえから話にして聞かせるがね、この手紙を書いた女は、もう死んでるよ」
「おや、あの女の方が?」
「どんな女の方だか俺らは知らねえけんど、この手紙は、つまり遺書なんだね」