Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lisez 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 601 caractères · 387 écrans
「駄目、駄目、そんなことをするとかえって藪蛇じゃ、見込まれたが望月の因果よ」
「そんなことをおっしゃっては……あんまり薄情のようでござんす、少しでもこの土地に来ているうちに出来たこと、届かなければそれまででござんすが、こうして土地の人が総出で心配をしておりまする中で、わたくしどもも何とかして上げたいもの、できないまでも……」
「待て、待て、この間、山崎が書いて行ってくれた手紙、甲府の勤番へ宛てての紹介状があったはず、あれを出して見せてくれ」
竜之助はお徳の話とは別に、思い出したように手紙のことを言うと、お徳は机の抽斗から取り出した一通。
「その表書の宛名になんと書いてあるか読んでみてもらいたい」
竜之助は今までそれを打捨てておいたが、この場合に思い出すと、お徳は覚束なげにそれを読んで、
「御組頭神尾主膳様と書いてござんす」
九
広いところを三間も打払って、甲府勤番の役人が詰めています。役人二人は床の間を背にして大火鉢の前に睥睨している左右に、用人、若党のようなのが居並んで、その前には望月の若主人が両手を後ろへ廻されて、その間を十手でコジられて苦しがっています。