Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lisez 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 242 044 caractères · 477 écrans

Aozora Bunko

勘八の頭では、これは、てっきり物の怪の仕業だと思っている。最初から、さわらぬ神に祟りなしの方針を取って、聞き流していたかったのを、強いて兵馬にすすめられたものですから出て来ました。出て来て見ると、音のするところに明りがある。そこでその明りをめがけて一発打ち込んでみたのは、単にさぐりを入れたつもりで、その根元をきわめようとまで思っていなかったものです。

こうなってみると、例のものすごい二日月が山の端にかかっているだけで、真暗のところを、裾をめぐって行くものですから、めざす方向がドチラだかわからなくなりました。

「げえもねえからよそうじゃございませんか、ばかされてもつまらねえ」

勘八は、なお気が進まないのに、好奇に駆られているのは兵馬ばかりではありません、兵馬の手にひかえられている猟犬がしきりに逸って、先に立つものですから、気が進まないながら勘八も、後ろへひくわけにもゆきません。

犬が案内してくれました。やがてめあての谷へ近づいた場合にも、犬がいよいよ勇みますから、危険がないと知り、そこで勘八は、火縄の火を附木にうつして用意の松明をともし、一行は小流れ伝いの谷間へ入り込んで来ました。