Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lisez 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 242 044 caractères · 477 écrans
これは高杉一流の手前勝手。
とにかく、仏頂寺弥助は当時有数の剣客でありました。
それはさて置き、この二人が今しも一酌を試みて談笑しているところへ、最前二人にオドかされてほうほうの体でこの座敷を逃げ出した宿の番頭が、恐る恐るやって来て、
「御免下さいまし、ただいまお話のお万殿のことは、この本にくわしく書いてあるそうでございます」
「うむ、そうか」
番頭は一冊の本を置いて、逃ぐるが如く走せ去ってしまいました。
「ナニ、諏訪昔語りか……」
丸山勇仙が、その本を取り上げて見ると、こくめいに書いた写本であります。
「お万殿のこと……」
二三枚めくって、ある点に急がしく眼を飛ばせて走り読みをすること暫し。
「なるほど、これで、すっかりわかった」
「どういう仔細だ」
そこで丸山勇仙は、仏頂寺弥助に向って、自分が走り読みしたお万殿の部分を、次の如く要領よく話して聞かせました。
天正十年のこと、織田信長がこの国に侵入して、法華寺というので兵糧を使っているところへ、色々の小袖を着た女房が一人入って来ました。
この女房は信長の前へ出ると、懐中した錦の袋から茶入を出して信長に見せると、信長は何に激したか大いに怒り、刀を抜いてこの女房を一太刀に斬って捨ててしまいました。