Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lisez 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 242 044 caractères · 477 écrans
実は、脱出ぶりの迅いのを鼻にかけて、ここへ避難して来てはみたものの、何者に追われて来たかと聞かれると手持無沙汰です。家探しの声は聞いたが、何の理由で、何者の手で家探しが行われるのだか、それを聞き洩らしたのは重大な手落ちだ。我ながら気が利いて間が抜けていると、がんりきはいささか悄気ていると親爺は、もう提灯をさげて、
「それじゃ親分済みませんが、今夜はひとつここに泊っていておくんなさいまし、わしはこれから宿まで様子を見に行って来ますから」
おやじはがんりきに留守の小屋を託して、渡し守の小屋を出て行ってしまいました。
日野の渡しの渡し守の小屋は、江戸名所図会にある通りの天地根元造りです。この天地根元造りへひとり納まったがんりきは、結句これをいい都合に心得て、焚火の前にはだかりながら思わず見上げると、鼻のさきに弁慶が吊り下げてあります。
その弁慶には焼いて串にさした鮎、鮠、鰻の類が累々とさしこんである。がんりきは手を伸ばして鮎を一串抜き取って、少しばかり火にかざして炙ってみると、濁りでもいいから一杯飲みたくなりました。
酒はおやじの蓄えを知っている。自在につるした鉄瓶も燗のしごろに沸いている。