Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぶにんりしょうき
夫人利生記
泉 鏡花
Lisez 夫人利生記 (ぶにんりしょうき) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 693 caractères · 26 écrans
絵で見た大将が持つ采配を略したような、何にするものだか、今もって解らない。が、町々辻々に、小児という小児が、皆おもちゃを持って、振ったり、廻したり、空を払いたりして飛廻った。半年ばかりですたれたが、一種の物妖と称えて可かろう。持たないと、生効のないほど欲しかった。が樹島にはそれがなかった。それを、夢のように与えられたのである。
橋の上を振廻して、空を切って駈戻った。が、考えると、……化払子に尾が生えつつ、宙を飛んで追駈けたと言わねばならない。母のなくなった、一周忌の年であった。
父は児の手の化ものを見ると青くなって震えた。小遣銭をなまで持たせないその児の、盗心を疑って、怒ったよりは恐れたのである。
真偽を道具屋にたしかめるために、祖母がついて、大橋を渡る半ばで、母のおくつきのある山の峰を、孫のために拝んだ、小児も小さな両手を合せた。この時の流の音の可恐さは大地が裂けるようであった。「ああ、そうとは知りませぬ。――小児衆の頑是ない、欲しいものは欲しかろうと思うて進ぜました。……毎日見てござったは雛じゃったか。――それはそれは。……この雛はちと大金のものゆえに、進上は申されぬ――お邪魔でなくばその玩弄品は。