Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めおとのあさ

夫婦の朝

山本 周五郎

Lisez 夫婦の朝 (めおとのあさ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 008 caractères · 22 écrans

Aozora Bunko

……むろん、それがはしたないことだったのは事実で、自分でもそれに気付くと直ぐ彼から遠退いて了ったのだ。

新五郎は美貌で才子だったが、その二つのものが身に禍して、間もなく大きな不始末をしたため藩を追放された。

以来まる八年。

浅草寺に詣でた帰りに、見違えるほど変った相手を見たときでも、お由美は殆んどそのことは忘れていたのである。そして……病気で食うにも困っているからという相手に心を動かされて、良人から金子を貰って遣ったのだ。

然しそれがいけなかった。

――このお金は弟に遣ると云って持って来たものです、どうか是で御病気を治して、立派な武士にお成り下さい。

と云った言葉を逆に利用された。

そして昔の文反古などを持出して、更に五十両という大金を強請りだしたのである。若し厭なら良人の許へ行くという、恐らく本当に訪ねて来るだろう。……そうしたら、良人はどう思うだろう、幼い戯れとして笑殺して呉れるだろうか、否、否、否!

――良人に知らせてはならない。

お由美は胸のなかで絶叫した。

今ほど強く、烈しく良人を愛したことがあったろうか、お由美は空想のなかで良人を抱緊め、祈り叫ぶように稚きあやまちの赦しを願った。