Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きかいなさいかい

奇怪な再会

芥川 竜之介

Lisez 奇怪な再会 (きかいなさいかい) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 996 caractères · 43 écrans

Aozora Bunko

」

牧野はばたりと畳の上へ、風俗画報を抛り出すと、忌々しそうに舌打ちをした。……

「かれこれその晩の七時頃だそうだ。――」

今までの事情を話した後、私の友人のKと云う医者は、徐にこう言葉を続けた。

「お蓮は牧野が止めるのも聞かず、たった一人家を出て行った。何しろ婆さんなぞが心配して、いくら一しょに行きたいと云っても、当人がまるで子供のように、一人にしなければ死んでしまうと、駄々をこねるんだから仕方がない。が、勿論お蓮一人、出してやれたもんじゃないから、そこは牧野が見え隠れに、ついて行く事にしたんだそうだ。

「ところが外へ出て見ると、その晩はちょうど弥勒寺橋の近くに、薬師の縁日が立っている。だから二つ目の往来は、いくら寒い時分でも、押し合わないばかりの人通りだ。これはお蓮の跡をつけるには、都合が好かったのに違いない。牧野がすぐ後を歩きながら、とうとう相手に気づかれなかったのも、畢竟は縁日の御蔭なんだ。

「往来にはずっと両側に、縁日商人が並んでいる。そのカンテラやランプの明りに、飴屋の渦巻の看板だの豆屋の赤い日傘だのが、右にも左にもちらつくんだ。が、お蓮はそんな物には、全然側目もふらないらしい。