Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きぞくひがん

奇賊悲願

海野 十三

Lisez 奇賊悲願 (きぞくひがん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 375 caractères · 19 écrans

Aozora Bunko

いきなりピストルを取出すと、がっちり覘ってぷすンと一発――消音装置がしてあるから、音は低い。

きゃッと、のけぞってぶっ倒れる刑事。そのとき貫一は、はっきり見た――彼の放った一弾は、刑事の右腕に命中し、そして二の腕あたりからもぎとって、すっとばしてしまったことを。

「ざまあ見やがれ。雉も鳴かずば撃たれめえ。腕を一本放しちまえば、あとは出血多量で極楽へ急行だよ。じゃあ刑事さん、あばよ」

貫一は、窮屈な恰好で捨台辞を重傷の刑事に残し、すたすたといってしまった。

貫一は射撃に自信と誇りとを持っていたから、彼は未だ曾て、狙った相手に対し、二発目をぶっ放したことがなかった。一発で沢山なのである。一発でもって、間違いなく、覘ったところへ弾丸を送りこんでしまうのが自慢だったし、確かにその通りで覘いが外れたためしがない。

彼は揚々と烏啼の館へ立ち戻った。秘仏は彼の肩から下ろされ、地下の特別倉庫へ安置せられた。

「うまくやったのう」烏啼がちょっぴり賞めた。「何か変ったことはなかったか」

「いいえ、なんにも……」

と貫一は刑事の件については語らなかった。

油断なき警戒

第一夜の成功に味をしめて、貫一は第二夜を迎えると、予定のとおり品川の琥珀寺へ出掛けた。