Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おんなはおなじものがたり
女は同じ物語
山本 周五郎
Lisez 女は同じ物語 (おんなはおなじものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 279 caractères · 44 écrans
父は枝島の娘と縁談があったのを、自分からすすんでいまの母を娶った。枝島の娘はときといい、縹緻はさわ女ほどではないが、気だてがやさしく、琴の名手として評判だった。父がさわ女を娶ったあと、枝島では長男が死んだので、さわ女の弟で甚兵衛という人が入婿した。それから三年、その二人の若い良人たちは、お互いに自分の家庭生活について語り、結婚まえにその娘がどうみえようと、――気が強そうにみえようとやさしそうにみえようと、――結婚してしまえばみな同じようなものである。色情と物欲と虚栄と頑迷の強さにおいて、すべて男の敵とするところではない。という結論に達し、両人相共に、嘆いたということであった。
「おれはそんなふうにはならない」と広一郎は独りで呟いた、「おれはまた、そんな意味であれが好きだと云うのではない、おれはただ、……ただあの娘が、単に、――」
彼はそこで絶句し、渋いような顔をした。
九月になった或る夜、寝間で着替えをしているとき、紀伊がひどく沈んだようすをしているのに気づいた。広一郎は「どうかしたか」と訊いた。彼女はなかなか答えなかった。どうも致しません、なんでもございません、と云うばかりであった。