Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
よいてがみ
好い手紙
岡本 かの子
Lisez 好い手紙 (よいてがみ) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 105 caractères · 5 écrans
男。やりとりじゃあありませんよ、向うから只呉れるだけなんですよ。
女。いくら只むこうから呉れるだけだって……ああ、私くやしい。
女横を向いて雪白のエプロンを眼にあてる。
男。(困りて。)だめですよ、直ぐあなたはそれだから、これ、何でもありゃしませんよ。
女。(眼からエプロンを取り。)何でもないものが第三信なんて。
男。だって向うから呉れるもの仕方がないや。
女。仕方がないなんて理窟が、この世の中にありますか、よ、さあ、早くお云いなさい、誰が、どういうわけで、あなたに、こんな手紙寄越すんだか。
男。松野って、そら二度ばかり家へ来た学校時代の友達があるでしょう。
女。ああ、一寸顔のととのった。
男。うむ、あれの妹ですよ、これは。松野が馬鹿に僕を崇拝するんで、妹にその気持ちが乗り移ったんですよ。その上この間のN展覧会場で一寸僕に会ったんですよ。僕の気象、とりわけ、貴女という孤独な兄の未亡人を深切に守って暮らして居るという事情が、女のセンチメンタルに会ったんでしょう、そして見ればそのわりに僕の風采が男らしいし絵も前途有望だとか何とかね。
女。で、その妹さん美人?
男。いいや、成っとらん。