Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こうい
好意
豊島 与志雄
Lisez 好意 (こうい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 059 caractères · 40 écrans
然し吉岡君はそんなことを信じやすまい。実際のところ、僕にとってはあの八百円は大金だったのだ。方々借り歩いて、足りない所は妻の着物までも質に入れたんだ。僕はあの金を敏子さんに渡す時、どんなにか恥しい思いをした。敏子さんは受取りながら顔を赤くしたようだったが、屹度僕の様子を気の毒に思ったに違いない。僕は顔中真赤になってしまった。封筒の中の金が、二十円や十円や五円などごたごたした紙幣になってるのが、ぱっと頭に映ってきて、それを寄せ集めた時の惨めさが心にきたからだ。僕が吉岡君の前にじかに出せなかったのも、今から考えると、そんなことも原因だったような気がする。」
「それじゃ君、そんなに無理して返さなくともよかったじゃないか。」
河野はまた左手で※(「臣+頁」、第4水準2-92-25)をきゅっとやった。
「そう云えばそうなんだが……いや、そこがやはり吉岡君の誤解の重な原因だろう。僕は可なり金銭には無頓着で、随分友人の金を借りっ放しにしてるのもある。然しどういうものか、吉岡君から借りたのだけは、妙に頭にひっかかっていた。一番苦しい時で一番有難かったので、強く頭に刻み込まれているせいかも知れない。