Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こうい

好意

豊島 与志雄

Lisez 好意 (こうい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 059 caractères · 40 écrans

Aozora Bunko

そしてたったそれだけのことが、僕にはどんなに力となったかも知れない。僕が生きられるとすれば……実際はいつ死ぬか分らないけれど、死ぬ間際まで輝かしい生の希望を持ち続けられるとすれば、それはみな君のお影なんだ。僕は本当にお礼を云うよ。そういう僕の気持に対してでも、君はそれを受取ってくれてもよさそうなものじゃないか。」

「ほんとに、何にも云わないで、弟さんのために納めといて下さい。」と敏子さんは涙ぐみながら言葉を添えた。

それで看護婦は、お辞儀をしながらぽたりと涙を落して、洋封筒を押し戴いた。敏子さんも涙を落した。

「どうしたのか自分でも分りませんけれど、しきりに涙が出てきて困りましたの。」と敏子さんはその話を結びながら、また興奮して涙ぐんでいた。

私は勢よく立上った。敏子さんに連れられて離れの病室に通った。

吉岡の顔は見違えるように変っていた。朝の光のせいばかりではなく、陰欝な刺々した曇が取れて、静に落付いて澄んでいた。今まで垢じみていたのを、湯にはいり髯を剃った、というような変り方だった。それでもやはり、※(「臣+頁」、第4水準2-92-25)には粗らな髯が伸びており、頬は蒼白く肉が落ち、眼は凹んで底光りがしていて、どこからそういう変化が来たのか捉え難かった。