Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
Lisez 如何なる星の下に (いかなるほしのもとに) de 高見 順 (たかみじゅん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 119 508 caractères · 236 écrans
から降りてくる、たまらぬと思って(といって、いやな気持なのでは決してない。その反対なのだが、いわばあまり反対すぎてかえって苦痛であったのだ。)さっと階段を駆け上ったが、さっという工合に駆け上るため二重回しの裾を手でかかげていて、それはてもなく裳裾をかかげた踊り子と同じ恰好なのだ。けれど踊り子と私とはなんたる相違であろうと私はわれながら苦笑した。
階段を昇ったすぐ左が、靴ぬぎ場で、その向うにダンシング・チームの細長い楽屋が見える。思ったとおり、そこから踊り子の残りが、わっと溢れ出てきて、――興奮のため、眼がくらんだような私には、わっというすごい感じ以外は何もわからず、もとより一人一人の顔などは眼に入らない、そんななかから、
「あら、――倉橋先生」
という声があった。声をたよりに眼を据えると、サーちゃんであった。
私はこういう場合に慣れないので、とっさに言うべき言葉が浮ばず、やあ、やあと首を振ると、
「先生、マの字はいないわよ」
「マの字?」
とぼけたと思ったのだろう、サーちゃんは意味ありげな微笑を残したまま、階段を降りて行った。そのあとで、マの字とは小柳雅子のことと気づいた。