Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こんきはずれ

婚期はずれ

織田 作之助

Lisez 婚期はずれ (こんきはずれ) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 054 caractères · 16 écrans

Aozora Bunko

してみれば、おたかはうまく災難をのがれたようなものの、やはりその日一日中頭痛がするといって寝たままでいた。

八年経つと、五十七歳のおたかはどういうわけかめっきり肥えて、息苦しそうに立ち働いた。子供たちの年を考えれば不思議なほどの肥え方だと、あきれて近所の人は見た。永助は口髭を生やして四十歳だった。したがって義枝は三十四歳、定枝は三十一歳、久枝は二十五歳だった。持子は女学校を卒業して、いきいきと眼が綺麗だった。手足もすんなり伸びて、並んで立つと四尺八寸の義枝はあわれなほどひねしなびていた。けれども義枝の眼は駭いたように見ひらいて、澄んだ青さをたたえていた。浅黒い皮膚もなにか肌面がこまかくて、清潔な感じがした。それがおずおずと哀れめいた。

敬二郎は商業学校を卒業して商船会社に勤めていたが、五尺たらずゆえ二十一歳とは見えなかった。ある日、座敷に野良猫がのっそりはいって来るのを見て、敬二郎は、ああ怖やの、おーきイな猫が来よったと、悲鳴をあげた。痩せて顔色がわるく、しょっちゅう力弱い咳をした。毎日牛乳を二合宛のんだ。牛乳配達が来るたびにおたかは何か気にし、つまり敬二郎は肺が悪かった。