Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よめとりむことり

嫁取婿取

佐々木 邦

Lisez 嫁取婿取 (よめとりむことり) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 85 654 caractères · 175 écrans

Aozora Bunko

とお母さんは稍※(二の字点、1-2-22)安堵の体だ。しかし次に芳子さんのお友達が結婚して、その噂が伝わって来るともういけない。

「安子や、本当にウカ/\しちゃいられませんよ」

「お母さん、芳子のお話よ」

「芳子のお話でもさ」

「芳子のお友達ですもの」

「芳子のお友達なら尚更のことじゃありませんか。ボンヤリしていちゃ困りますよ」

「私、何うしていれば宜いんでしょう?」

と安子さんは持て余す。

二人分のお友達だから、縁談も二人分あるに相違ない。それをお母さんは如何にも頻繁のように感じて、その都度込み上げる。

次女と三女を縁づける上に、長男の俊一君に貰ってやらなければならない。しかしこれは好いのがあるまで待たせて置けるとして、もう一つ当面の急務がある。それは次男坊の二郎君だ。高等学校を二度失策って、今度は三度目になる。

――暮れ行くよ、受験生にてこの年も

と雑記帳の表紙に自嘲を擲り書いている通り、本人も辛かろうが、側も気が気でない。元来受験生は健全な存在でないから、長くなると、慢性病者のような暗影を家庭へ投げる。殊に山下家は三男が特別優秀で、ズン/\追い迫って来る。