Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じでかいたまんが
字で書いた漫画
谷 譲次
Lisez 字で書いた漫画 (じでかいたまんが) de 谷 譲次 (たにじょうじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 744 caractères · 14 écrans
と「団結」を促して歩いたり、鶏を盗んだり山火事を起したり、貨物列車にぶら下って旅行したり、これを要するにたいして悪いことはしないが、それでは都会のホボは何かよくないことをするのかというと、これもべつに害毒を流すというわけではなく、まずせいぜい悪事を働いたところで、通行人からマッチを借り、ついでに煙草を貰い、そしてもし相手が東洋人だったら、ちょっとその機会を利用して人種的軽蔑を示すくらいだ。
かえって、あめりか都市の添景人物として、なくてはならないのがこのホボ。
で、ふたりのホボが、街角の煙草屋の前で、往来を見ながら議論している。
A「おい、ジミイ、煙草はもうそれ一本しかないんだぜ。そんなに一人で喫わずに、いいかげんにこっちへも回せよ。」
B「よし! そんなら賭けをして、勝ったほうがしまいまで喫むことにしよう――ほら、あそこに二人電車を待ってる女がいるだろう? あのなかの茶色の外套を着たほうが先きに電車に乗るか、それとも黒いほうがさきか、ひとつ賭けしようじゃないか――おれは茶色だ!」
A「するとおれは黒をとるわけだな。」
そのうちに電車が来て、黒の外套を着た女が素早く乗ってしまうと、遥かむこうの煙草屋のまえでは、一本の煙草が他へ移って、口の焼けるまで心ゆくばかり吸われるというわけ。