Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans
私達は一度読みかけたら、余りの不思議さに、中途で止すことが出来ない程、引いれられて、最初にその雑記帳の方を読んでしまったのだが、記述の便宜上、その方はあと廻しにして、先ず系図帳の秘密について書き記すことにしよう。
「封建時代の昔なら知らぬこと、系図帳などが、命がけで盗み出す程大切なものだとは思えない。とすると、これには、表面に現われた系図帳としての外に、もっと別の意味があるのかも知れぬ」
諸戸は、一枚一枚念入りに、頁をめくりながら云った。
「九代、春延、幼名又四郎、享和三年家督、賜二百石、文政十二年三月二十一日没、か。この前はちぎれていて分らない。藩主の名も初めの方に書いてあったのだろうが、あとは略して禄高丈けになっている。二百石の微禄じゃ、姓名が分ったところで、何藩の臣下だか容易に調べはつくまいね。こんな小身者の系図に、どうしてそんな値打があるのかしら。遺産相続にしたって、別に系図の必要もあるまいし、仮令必要があったところで、盗み出すというのは変だからね。盗まないまでも、系図が証拠になることなら、堂々と表だって要求出来る訳だから」
「変だな。ごらんなさい。