Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans
お前達の親方ってな、そのお爺さんのことさ」
「違う違う。親方はそんなお爺じゃありゃしない。腰なんぞ曲っているものか。お前見たことがないんだね。尤も小屋へは余り顔出しをしないけど、親方ってのは、こう、ひどい傴僂のまだ三十位の若い人さ」
北川氏は、なる程傴僂だったのか、それで老人に見えたのかも知れないと思った。
「それがお父つぁんかい」
「違う違う。お父つぁんが、こんな所へ来ているものか、ずっと遠くにいらあね。親方とお父つぁんとは、別々の人なんだよ」
「別々の人だって。するとお父つぁんてのは、一体全体何者だね。お前達の何に当る人なんだね」
「何だか知らないけど、お父つぁんはお父つぁんさ。親方と同じ様な顔で、やっぱり傴僂だから、親方と親子かも知れない。だが、俺ぁ止すよ。お父つぁんのことを話しちゃいけないんだ。お前は大丈夫だと思うけど、若しお父つぁんに知れたら、俺はひどい目に合わされるからね。又箱ん中へ入れられてしまうからね」
箱の中と聞いて、北川氏は現代の一種の拷問具とも云うべき、ある箱のことを聯想したが、それは同氏の思違いで、一寸法師の所謂「箱」というのは、そんな拷問道具なんかより幾層倍も恐ろしい代物であったことが、あとで分った。