Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ことうのおに

孤島の鬼

江戸川 乱歩

Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans

Aozora Bunko

そんな一寸した事に、私はひどく心を動かすのだ。

野蛮人の様な吉ちゃんは、私と秀ちゃんが仲よくするのを見て、忽ち怒り出した。教養を知らぬ生地のままの人間は、猿と同じことで、怒った時に歯をむきだすものだということを、私はその時知った。吉ちゃんはゴリラみたいに歯をむき出して、身体全体の力で、秀ちゃんを私から引離そうと、もがいた。

そうしている所へ、騒ぎを聞きつけたのか、私のうしろの方の部屋から、一人の女が飛び出して来た。唖のおとしさんである。彼女は双生児が土蔵を抜け出したことを知ると、真青になって矢庭に秀ちゃん達を奥の方へ押し戻す恰好をした。

私はこの最初の敵を、苦もなく取押えた。対手は手をねじられながら、首を曲げて私を見、忽ち私の正体を悟ると、ギョッとして力が抜けてしまった。彼女は何が何だか少しも訳が分らぬらしく、従ってあくまで抵抗しようともしなかった。

そこへ、さっき双生児が走って来た方角から、奇妙な一団が現われて来た。先頭に立っているのは、諸戸道雄、そのあとに不思議な生物が五六人、ウヨウヨと従っていた。

私は諸戸屋敷に片輪者がいることは聞いていたが、皆明かずの部屋にとじ籠められていたので、まだ一度も見たことがなかった。