Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うちゅうせんぺい
宇宙尖兵
海野 十三
Lisez 宇宙尖兵 (うちゅうせんぺい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 35 974 caractères · 72 écrans
十三号車は、柩車のように黒い姿をして、最前列の左端に停っていた。おそろしく古い型の箱型自動車だった。
運転手が下りてきて、懐中電灯で切符を調べてから、扉をあけてくれた。乗ってみると、たしかにあまり使わない車らしく、ぷうんと黴くさかった。
車は走りだした。
遂に「非常な超冒険旅行」のスタートが切られたのであった。
超冒険旅行とは一体どんな旅行か。それは多分このヨーロッパを出発し、敵軍の間を縫って遂に東洋へ達する旅行なのであろうと思う。潜水艦で渡るのか、それとも飛行機で飛ぶのか、それとも小さな汽船で行くのか。
いや、そんなことは放って置いてもやがて自然に分ることだ。それよりも今夜は豪華なものだった。行き逢った同業者は必ず捉えて席を一緒にし、高く盃をあげてお互いの幸運を祈り合った。何十人だったか何百人だったか、よく覚えていないが、中でも日本人の同業者に対しては、ひとりひとりに無理やりに紙幣を押しつけてやった。みんな僕の顔を見て、気が変になったのじゃないかといっていたっけ、はははは。
「おう運転手君。車内が真暗じゃないか。電灯はつかないのかねえ」
今になって気がついたことだが、わが十三号車は、車内は真暗のまま走っているのだ。