Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いえ
家
島崎 藤村
Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 411 caractères · 285 écrans
部屋の障子の玻璃を通して、湿った屋外の空気が見られる。何となく正太は向島の方へ心を誘われるような眼付をしていた。
「いかにも春の雪らしい感じがしますネ」と正太は叔父と一緒に屋外を眺めながら言った。
「正太さん、昨日僕は森彦さんの宿へ行ってネ。金の話が出ました。その序に、種々なことを話し込んだ。田舎へ行ったらどうです、それまで僕は言って見た――午後の三時から八時頃まで話した」
「や、そいつはエラかった。三時から八時に渡ったんじゃ――どうして。森彦叔父さんと貴方の対話が眼に見えるようです」
「しかし、話してみて、互に了解する場合は少いネ。僕の方で思うことは、真実に森彦さんには通じないような気がした。言い方も悪かったが。唯、田舎へでも引込め――そういう意味に釈られて了った」
「そりゃ、叔父さん、森彦さんには出来ない相談です。あの叔父さんは、第一等の旅館に泊って、第一等の宿泊料を払って行く人です。苦しい場合でも、そうしないでは気の済まない人です。草鞋穿で、土いじりでもしながら、片手間に用務を談ずるなんて、そういう気風の人じゃ有りません」
「極く平民的な人のようだが、一面は貴族的だネ。