Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いえ
家
島崎 藤村
Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 748 caractères · 254 écrans
「でも、橋本さんはキサクな、面白い方ですから……私共の祖母さんを御覧なさいな」
折れ曲った長い廊下の向には、林の家族の借りている二間ばかりの部屋が見える。障子の開いたところから、動く烏帽子、頭巾が見える。
仮装した女の万歳の一組がそこへ出来上った。お種は林の隠居の手を引きながら、嫁達の立っている前を通過ぎた。
その時、お種は心の中で、
「面白可笑しくして遊ばせるような婦女でなければ、旦那衆の気には入らないのかしらん……ナニ、笑わせようと思えば私だって笑わせられる」
こう自分で自分に言ってみた。彼女は余程トボケた積りでいた。嫁が心配していようなどとは思いも寄らなかった。
盛んな喝采が起った。浴客はいずれもこの初春らしい趣向と、年をとった人達の戯とを狂喜して迎えた。豊世は気まりが悪いような、困って了ったような顔付をして、何を姑が為るかと心配しながら立っていた。林の細君も笑いながら眺めた。
林の隠居は、こんな事をしたことの無い、温柔しい老婦で、多勢の前へ出ると最早下を向いて了った。その側には、お種が折角の興をさまさせまいとして、何か独りで万歳の祝いそうなことを真似て言った。